去年6月、福岡県水巻町で、殺意は無かったものの知人と共謀して知人の姉を殺害し通帳や印鑑を奪ったなどとされる48歳の女の裁判です。
21日は女の長男の証人尋問が行われ、共謀を否定し、無罪を主張する女が事件について事前に知っていたことをうかがわせる話をしたと証言しました。
起訴状などによりますと小倉北区の無職・岡村恵美被告(48)は去年6月、殺意は無かったものの辻和美被告(52)と共謀して福岡県水巻町に住む和美被告の姉つぐみさん(当時52)宅でつぐみさんの首を圧迫して殺害し、通帳3冊と印鑑を奪ったとされる強盗致死などの罪に問われています。
14日の初公判で岡村被告は、「私は共謀していません。無罪です」と起訴内容を否認。
弁護側も「強盗することに岡村被告が合意していたとは言えない」などと主張しています。
21日は、岡村被告の長男が証人として出廷し、事件前に交わした母・岡村被告との会話について「和美被告が姉をスタンガンや催涙スプレーで脅してお金を取ってくると話していた」と証言。
岡村被告が事件について事前に知っていたことをうかがわせる話をしたと述べました。
また、長男は、事件当日に岡村被告から現金40万円を手渡された時に「和美被告が姉に催涙スプレーを使って首を絞めて取ってきたものと言われた」と証言しました。
岡村被告が共謀したとされる和美被告は、今年8月、強盗殺人などの罪で福岡地検小倉支部から無期懲役の判決を言い渡されました。(その後控訴)
その裁判で和美被告は”逮捕されるまで約20年、睡眠不足になるほど続けた売春では、その収入の大半を岡村被告に送金した”などと証言していました。