去年6月、福岡県水巻町で、殺意は無かったものの知人と共謀して知人の姉を殺害し通帳や印鑑を奪ったなどとされる48歳の女の裁判です。
22日は女の長女の証人尋問が行われ、母が知人の女と共謀していないことを示唆する証言をしました。
訴状などによりますと小倉北区の無職・岡村恵美被告(48)は去年6月、殺意は無かったものの辻和美被告(52)と共謀して福岡県水巻町に住む和美被告の姉つぐみさん(当時52)宅でつぐみさんの首を圧迫して殺害し、通帳3冊や印鑑を奪ったとされる強盗致死などの罪に問われています。
14日の初公判で岡村被告は、「私は共謀していません。無罪です」と起訴内容を否認。
弁護側も「強盗することに岡村被告が合意していたとは言えない」などと主張しています。
22日は岡村被告の長女が証人として出廷し、母・岡村被告と一緒に聞いた和美被告の言葉について「『催涙スプレーやスタンガンを使えば姉から金を取ってこれるかもしれない』と話していた」と述べました。
長女は、この言葉を聞いた母・岡村被告の反応について「一緒に聞いていた母が『バカじゃないの強盗になるよ』などと言っていた」などと岡村被告と和美被告との間に強盗の共謀が無いことを示唆する証言をしています。
岡村被告が共謀したとされる和美被告は、今年8月、強盗殺人などの罪で福岡地検小倉支部から無期懲役の判決を言い渡されました。(その後控訴)
その裁判で和美被告は”逮捕されるまで約20年、睡眠不足になるほど続けた売春では、その収入の大半を岡村被告に送金した”などと証言していました。