10日に愛知県で開かれた全日本女子学生剣道優勝大会で、福岡大学女子剣道部が創部90年の歴史で初めて優勝を果たしました。
福岡大学女子剣道部。18人の部員達が文字通り「真剣」に稽古に打ち込んでいます。
90年の伝統を誇る歴史ある剣道部ですが、11月、創部以来初めての偉業を達成しました。
愛知県で開かれた、学生剣道の日本一を争う全日本女子学生剣道優勝大会。
5人制の女子団体で決勝に駒を進めた福岡大学は、全国常連メンバーが顔を揃える筑波大学相手に善戦します。
互角の勝負を繰り広げ、5人では決着がつかず、代表決定戦にもつれ込みます。
相手は、去年個人戦を制し、日本代表にも選ばれている猛者ですが・・・
見事、一本勝ち!
創部初、悲願の頂点に立ちました。
福岡大学女子剣道部・石井舞優 前主将「先輩達が行ったことのない所に行ってみようということで目標を立てました。とにかく嬉しくて、仲間を信じて最後まで頑張ってきてよかったなと思いました」
新たな歴史を作った福大剣道部ですが、この大会を最後に4年生は引退。
先輩に負けじと、すでに新チームが始動しています。
主将を務めるのは、決勝の代表決定戦で値千金の「一本」を奪った河野百響さんです。
福岡大学女子剣道部・河野百響 主将「自分は大将も任されていて、今までお世話になった大好きな先輩達のために絶対勝ちたいという気持ちで戦いました」
新チームは、明るさが持ち味。部員が集まると、全員に笑顔が広がります。
それでも、ひとたび面をつけると稽古場の雰囲気は一変。
鋭いまなざしで、竹刀を打ち込みます。
ハードな練習で自分を追い込むのも、全ては「先輩の意思」を受け継ぎ目標を達成するためです。
福岡大学女子剣道部・河野百響 主将「来年も『2連覇』という目標があるんですけどそれまでの過程に多くの壁があると思うんですが、部員全員で持ち前の明るさを持って乗り越えていけたらいいなと思います」「西日本大会や全九州大会を総なめして2連覇へつなげていきたいと思っています」
創部90年にして初の偉業を成し遂げた福岡大学女子剣道部、チームの快進撃は始まったばかりです。