今年4月、福岡市南区の飲食店で前の客が忘れた財布や現金などを騙し取ったとして、55歳の会社員の男が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、福岡県飯塚市筑穂元吉に住む会社員藤中浩幸容疑者(55)です。
藤中容疑者は今年4月28日午前11時ごろ、福岡市南区の飲食店で前の客が忘れた現金約9万8000円や運転免許証などが入った財布を騙し取った疑いが持たれています。
警察によりますと、カウンターに置かれた財布を見た店員が、藤中容疑者と一緒に来ていた女性に「あなたの財布ですか」と尋ねたところ、女性は「違います」と返答。
しかしその後、藤中容疑者が「自分の財布だ」と女性に話し、女性に「さっき回収された財布は、この人のものでした」などと嘘を言わせ、それを信じ込んだ店員が藤中容疑者に財布を渡したということです。
当日、カウンターに財布を置き忘れた本来の持ち主が近くの交番に遺失物の届け出をし、警察が飲食店に問い合わせたことから事件が発覚。
防犯カメラの映像などから藤中容疑者の関与が浮上しました。
取り調べに対し藤中容疑者は「前の客が忘れた財布を見つけ店員に嘘を言い、財布を騙し取ったことは間違いありません」と容疑を認めているということです。