海藻をエサとするウニを駆除して養殖、販売につなげようと福岡市漁業協同組合などが、これから始まる養殖の様子を報道陣に公開しました。
西尾健祐 記者
「漁港内に浮かんでいるイカダ、こちらにはカゴが取り付けられていますが、中にはウニが養殖されています」
福岡市西区の唐泊漁港では27日、11月から始まる予定のウニの養殖が報道陣に公開されました。
博多湾などでは、大気中の二酸化炭素を取り込む海藻などがウニの食害によって減少する問題が起きていて、海から取り除いたウニを養殖することによって海の環境改善と漁業者の所得向上を狙っています。
ウニのエサには、廃棄される大根の葉などが使われる予定で、今年はおよそ1000個のウニの養殖を予定しています。
福岡市漁協 唐泊支所 運営委員会・岩城和久 会長
「ウニが減って藻場が再生したら他の魚もとれるから、漁師さんにとっては一石二鳥じゃないけど」
11月中には県と福岡市漁協などが連携して博多湾で初めてとなるウニの駆除も予定されています。