九州電力は28日、電気料金の一部を見直し、日中の電気料金を値下げし、夜や朝の時間帯を値上げすると発表しました。
電気が余る日中の需要を後押しするねらいがあります。
今回、電気料金の見直しが行われるのは、一般家庭では主に2016年3月までに契約された季時別電灯等のオール電化向けメニューで、九州電力の利用者全体の2割弱が対象です。
1キロワットアワーあたりの電気料金を、午前10時~午後5時までについては現在より2円安くする一方、それ以外の時間帯では1.32円~2円高く設定します。
今回の見直しにより、オール電化の家庭を想定した平均的なモデルケースで、1月あたりの電気料金はこれまでより2.7%、453円高くなると試算しています。
九州電力によると、日中に発電が集中する太陽光発電などの再生可能エネルギーが普及したことで、日中に電気が余りがちな状況が続いています。
このため、日中の電気料金を値下げすることで需要を促し、余剰電力を少なくしたい考えです。
見直し料金は2025年4月1日から適用されます。
九州電力は「日中により多くの電気を使ってほしい。今回の料金調整で自身の利用状況に最適なプランが変わる可能性がある。おひさま昼トクプランなど新プランも検討して、自身に最適なメニューを選んで欲しい」としています。