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ダムに巨大ゴジラ出現!?高さ60m×幅190mのダムアート いったい誰がどうやって制作?

RKB毎日放送 2024年11月29日 12時23分

佐賀県はゴジラを観光大使に任命し、10月末から、新たな観光PRプロジェクトを展開しています。

その一環として進められていたゴジラのダムアートが完成しました。

一体誰が、どのようにして制作したのでしょうか?

巨大ゴジラ出現!?

RKB 三浦良介 記者
「佐賀県嬉野市に巨大怪獣ゴジラが出現したという情報が入り、空から捜索しています。あっ、いました、ゴジラです!ゴジラがビルに襲いかかろうとしています!」

佐賀県嬉野市の岩屋川内ダムの壁面に描かれたのは、11月に生誕70周年を迎えたゴジラです。

一体誰が、どのようにして描いたのでしょうか?

道具は”意外なもの”

ダムアートを手がけたのはドイツからやって来たプロジェクトチーム。

運び込んでいるのは・・・そう、高圧洗浄機です。

彼らは大手清掃機メーカー「ケルヒャー」のダムアートを専門とするチームのメンバーで、ワイヤーで吊されながら高圧洗浄機で絵を描くスペシャリストです。
キャンバスとなるのは、高さ約60メートル、幅約190メートルのダムの壁面。

完成から50年が経過した岩屋川内ダムの壁面にこびりついた砂や苔などの汚れを高圧洗浄機で洗い落とし、除去した部分としていない部分のコントラストで表現していきます。

ケルヒャー ニック・ヘイデン リーダー
「私は世界中で行っているダムアートプロジェクトの責任者です。とても経験豊富なチームなので、全員が何をすべきか分かっています」

そもそも、なぜゴジラ?

日本でダムアートが制作されるのは2例目で、10月30日に「佐賀県かたち観光大使」に任命されたゴジラが描かれました。

こちらは佐賀県の地図です。

佐賀県の形とゴジラの形がほぼ同じということに着目!

左に90度回転させると・・・

たしかにゴジラの形とそっくり!

ということで、佐賀県はゴジラを「佐賀かたち観光大使」に任命。

今回のダムアートはこの「ゴジラ対(つい)佐賀プロジェクト」の一環として企画されました。

佐賀県広報 サガプライズ!プロジェクト 三島智子 リーダー
「日本中、世界中の方々が佐賀に訪れていただくことを期待していますし、プロジェクトが終わった後も、佐賀県とゴジラの形が似ているということが、みなさまの記憶に残り続けていくことを期待しています」

企画満載”ゴジラプロジェクト”

ゴジラが佐賀県の形に似ているという発想から始まった「ゴジラ対佐賀プロジェクト」

ゴジラのダムアート以外にも様々な企画が行われています。

佐賀県で行われるイベントにゴジラが出現するほか、佐賀県庁の展望台ホールには、窓の外からのぞき込むゴジラの巨大パネルなどが展示されています。

そして、吉野ヶ里遺跡や唐津城など、佐賀県内12か所の観光スポットのうち3か所をめぐって応募すれば、抽選でゴジラのバッグやTシャツなどの景品が当たるキャンペーンも開催中です。(2025年1月26日まで)

佐賀県は2015年に情報発信プロジェクト「サガプライズ!」を立ち上げ、「スプラトゥーン」や「おそ松さん」など、ゲームやアニメ・漫画などとコラボレーションした企画を次々と打ち出しています。

今回のゴジラとのコラボは40個目ということです。

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