ここ数年暖冬が続いていましたが、今年の12月は、久しぶりに「冬らしい寒さの師走」になりそうです。
西日本から東日本では気温は平年よりも「やや低い傾向」という最新の1か月予報が発表されました。
最新の1か月予報 12月は「冬らしい寒さの師走」に
28日に発表された最新の1か月予報では、西日本から東日本では気温は平年よりも「やや低い傾向」です。
ここ数年は暖冬が続いたため、ことしの師走は一層寒さを感じるでしょう。
12月1週目
1週間ごとの気温を詳しくみると、1週目(11月30日~12月6日)はまだ全国的に気温が高いでしょう。12月のスタートは暖かく、日ざしに温もりを感じられそうです。
12月2週目
2週目(12月7日~13日)からは、西日本から東日本で気温が下がり、急に寒くなります。
来月7日の二十四節気「大雪」のころになると、冬型の気圧配置が強まり、平地で雪が降る目安となるマイナス6℃以下の寒気が、西回りで本州付近に流れ込む予想となっています。
12月3~4週目
そして、3~4週目になると、北日本でも気温が低くなるでしょう。クリスマスから年末は全国的に冬本番の寒さとなる見込みです。
日本海側は急な大雪も 原因は暖かい海面水温
冬型の気圧配置や寒気の影響を受ける日が多く、降水量は北陸以北で多く、日本海側は雪が降りやすい見込みです。
現在、日本海の海面水温は、平年よりかなり高い所もあり、上空に強い寒気が南下すると急に雪雲が発達して、大雪となるおそれがあります。
一方、太平洋側は雨が少なく、空気が乾燥しやすいでしょう。冷たく乾いた季節風が吹き降りて、火災の危険性が高まります。火の取り扱いに一層注意してください。
RKB気象予報士 橘高香純