2022年4月、陸上自衛隊・飯塚駐屯地内で20代の後輩女性隊員にわいせつ行為した26歳の男性自衛官が停職処分となりました。
男性自衛官のわいせつ行為を知りながら、必要な報告を怠った幹部自衛官も停職処分となっています。
停職12か月の懲戒処分を受けたのは陸上自衛隊飯塚駐屯地・第2高射特科団に所属する26歳の男性3等陸曹です。
飯塚駐屯地によりますと男性3曹は、2022年2月18日から19日にかけて飯塚駐屯地で20代の後輩女性隊員に対しわいせつな行為をして精神的苦痛を与えたとして陸上自衛隊の警務隊から書類送検されました。
男性3曹は、その後、不起訴処分になったということです。
陸上自衛隊の聞き取りに対し男性3曹は「性的欲求を満たすためです」などと話していたということです。
男性3曹の停職処分を受け、飯塚駐屯地司令の田中裕宣陸将補は「駐屯地に所在する自衛官がこのような規律違反を起こし、誠に遺憾です。今後はこれまで以上に必要なモラルや規律維持等に関し、教育・指導を徹底して再発防止に努めます」とコメントしています。
わいせつ行為を知りながら、報告怠った幹部自衛官も処分
また、陸上自衛隊は、当時男性3曹の上官だった東部方面総監部に所属する50代の男性1等陸佐も停職3日の停職処分としました。
飯塚駐屯地によりますと男性1佐は、男性3曹のわいせつ行為を知っていたにも関わらず、必要な報告などを怠っていました。
陸上自衛隊の聞き取りに対し、男性1等陸佐は「被害者が処分を望んでいないとの発言を捉えて、私の裁量で本事案を解決できると思った」などと話していたということです。
東部方面総監の冨樫勇一陸将は「隊員がこのような事案を起こしたことを重く受け止めております。今後、同種事案を起こすことのないよう信頼回復に全力を傾注します」とコメントしています。