北九州市で中学生の男女2人が殺傷された事件で、店や被害に遭った2人について事件以前にトラブルが確認されていないことが分かりました。捜査本部がある小倉南警察署前から最新の情報です。
中継:高田佳明記者
事件発生から5日目、警察による捜査が続けられていますが、現在も、犯人の逮捕には至っていません。
事件が起きた店舗や被害に遭った2人について、これまでにトラブルなどは確認されていないことから、警察は、通り魔的な犯行の可能性があるとみています。
また新たな情報として、男が店に入って犯行に及び、店を出るまでの時間がわずか十数秒だったことが捜査関係者への取材で分かりました。
事件当時、男は大きな荷物は持たず、サンダルのようなものをはくなど軽装で店を訪れ、2人を襲ったとみられています。
また、事件発生直後に警察が緊急配備を敷いて警戒にあたったにも関わらず、有力な手がかりが得られていないことなどから、警察は男に土地勘がある可能性もあるとみて捜査を進めています。警察はこれまでも警察官を増員して北九州地区での警戒を強化していましたが、18日午後5時に、さらに100人増員すると発表しました。
事件が起きた現場付近のほか、小倉北区の小倉駅や繁華街など、230人から250人態勢で警戒にあたるということです。
警察は一刻も早い犯人逮捕に向け、犯行時間前後に現場近くを通った車のドライブレコーダー映像など情報提供を求めています。