北九州市のファストフード店で中学生2人が男に殺傷された事件で、発生から6日目のきょう、警察は現場から約1キロ離れたところに住む無職の平原政徳容疑者(43)を男子生徒に対する殺人未遂の疑いで逮捕した。
平原容疑者は「確かにその行為を私はしました」と容疑を認めているという。
今回の事件で、警察は防犯カメラの映像を解析するなどして、逮捕にこぎつけた。警察が会見し、事件当日の状況などについて説明した。
中学生の入店とほぼ同時刻に容疑者が駐車場に到着
警察は、防犯カメラ100台、ドライブレコーダー数十台の映像を解析した。
警察によると、12月14日午後8時10分ごろ中学3年の中島咲彩さんと男子生徒が小倉南区内のマクドナルドに入店。ほぼ同時刻に、平原容疑者が同店舗の駐車場に到着。
そして午後8時25分ごろ事件が発生した。平原容疑者は、無言で刺したあと駐車場に停めていた車で逃走したとみられる。
車で逃走した平原容疑者は、市内の別の場所に立ち寄り、その日のうちに小倉南区の自宅に帰宅した。警察によると、平原容疑者はひとり暮らし。
周辺住民から「騒音」苦情
今年5月と10月に、周辺住民から平原容疑者の騒音について苦情が寄せられていた。
中学生2人は学習後に合流してマクドナルドに立ち寄った
死亡した中島咲彩さんは学習塾で勉強し、ひとりで学習していた男子生徒と合流し、ふたりで犯行現場となったマクドナルドに立ち寄った。
平原容疑者はどんな人物なのか
周辺の住民は、記者の取材に対し、「まさか近くに容疑者が住んでいるとは」と驚いた様子で、平原容疑者については「怒鳴り声がすごかった」「軍隊のような音楽を流していた」「夜中にカラオケや怒鳴る音や爆竹の音がしていた」などと話した。
殺人容疑での再逮捕視野に捜査
警察は今後、中島咲彩さんに対する殺人容疑についても再逮捕を視野に捜査を進める方針です。