福岡と韓国・釜山を結ぶクイーンビートルについて、JR九州高速船が浸水を隠して運航を続けていた問題です。親会社であるJR九州は23日、船舶事業から撤退すると発表しました。
JR九州 古宮洋二社長「JR九州高速船の船舶事業から撤退することを決めました」
JR九州の古宮社長は23日午後に会見を開き、現在運休中のクイーンビートルについて、再開を断念し、日韓航路から撤退することを明らかにしました。
クイーンビートルをめぐっては、JR九州高速船が今年2月、船首部分に浸水を確認しながら国に報告せず、3か月以上運航を続けていました。
親会社のJR九州は、これまで運航再開に向けて船体の補強などハード面での対策を検討してきました。
しかし、船体がひび割れるリスクを完全に払拭することはできず、安全が担保できないとして撤退を決めたということです。
これで、約30年続いたJR九州グループの日韓航路事業は、幕を下ろすことになります。