人体に有害な可能性が指摘される有機フッ素化合物=PFASについて、福岡県の航空自衛隊芦屋基地から国の暫定目標値の30倍に相当する濃度が検出されたことがわかりました。
原因はわかっていませんが、周辺の水道水の安全性に問題はみられていないということです。
環境省と国交省は今年5月から9月にかけて、全国の水道事業者などにPFASの検出状況について調査を行いました。
調査のあと、福岡県の航空自衛隊芦屋基地にある井戸水から、国の暫定目標値の30倍に相当するPFASが検出されたことがわかりました。
芦屋基地によりますと、原因の特定には至っていませんが、井戸水は基地の中だけで使われているため、周辺への影響はないとしています。
基地近くの住民
「基地から流れる水にしても、洪水とかが起きたら上から流れてきますもんね、直接」「それはそれは不安だわね」
福岡県によりますと、基地周辺にある芦屋町と遠賀町、岡垣町の水道水の安全性に問題はみられませんでしたが、現在、河川や水路の8地点でモニタリング調査を実施しています。
PFASをめぐってはこれまで検査などの法的な義務づけはありませんでしたが、24日の専門家会議で水道事業者などに検査を義務付ける案が示されました。