福岡県の男性職員が用地を取得した際に、土地の所有権移転に必要な書類を改ざんしたなどとして停職6か月の懲戒処分を受けました。
手続きを怠って地権者への支払いが遅れることを恐れたということです。
26日付けで停職6か月の懲戒処分を受けたのは福岡県庁の県土整備部に所属する35歳の男性職員です。
福岡県によりますとこの男性職員は今年2月から3月にかけて県の用地の取得に伴う土地の所有権の移転登記に必要な登記事項証明書と登記完了証を改ざんしていました。
そのうえで、必要な検査をしたように装って地権者に補償金を支払ったということです。
用地買収の契約はおととし10月と去年9月に締結していましたが職員が手続きを怠り、地権者への補償金の支払い期限が今年3月に迫っていたということです。
男性職員は県の聞き取りに対し「地権者に迷惑をかけられないと思い書類を改ざんして支払いを済ませた」と話しているということです。