先月、福岡県宗像市沖を航行中だった海上自衛隊の掃海艇が燃え、沈没した事故で、26日、沈没現場付近で性別不明の人骨が見つかりました。
海上保安庁は、行方が分からなくなっている乗組員の可能性もあるとみて、身元の確認を進めています。
26日午後2時半ごろ宗像市沖で、海上自衛隊の佐世保地方総監部から「遺留物捜索中に人骨のようなものを発見した」と福岡海上保安部に連絡がありました。
巡視艇「とびうめ」が出動して発見されたものを福岡海上保安本部まで運び、医師の立ち会いのもとで検視した結果、人骨であることが確認されました。
人骨は11月10日に航行中だった海上自衛隊の掃海艇「うくしま」が炎上して沈没した現場付近で、掃海艇の物品などを捜索していたサルベージ会社のダイバーが発見したということです。
「うくしま」の沈没事故をめぐっては、当時、機関室にいた古賀辰徳3等海曹の行方が分からなくなっていて、海上保安庁などが捜索を続けていました。
福岡海上保安部は、発見された人骨が古賀3等海曹である可能性もあるとみて、身元の特定を進めています。