気象庁から発表された今年2024年の日本の気温。2年連続で観測史上最高になりました。しかも、その上昇の幅が大きくなっています。その理由と来年の気温を解説します。
気象庁が発表した速報値
気象庁は25日、今年2024年の天候について、11月までの状況をもとに速報値を発表しました。
それによると、日本の気温は1898年の統計開始以来、これまでの1位の記録(去年2023年)を大きく上回って観測史上最も高い値となる見込みです。
しかも、気になるのは、近年、急激に気温が上昇していること。
年平均気温のランキングを見ると、今年2024年までの6年が、上位1~6位までを占めているのです。
そして、6位から4位までは00.1℃ずつしか上昇していないのに、去年2023年は前年より0.64℃も、今年2024年も0.35℃上昇。これまでの気温の上がり方とは、明らかに違います。
こんな、驚愕な気温上昇が来年も続いてしまうのでしょうか。
去年よりも今年が暑くなった理由は?
実は、夏の3か月、6~8月の気温は、去年と今年は全く同じ値でした。つまり、同じくらい暑かったのです。
では、なぜ今年2024年が、年間の気温で前年を大きく上回ったのか。
その答えは、秋にあります。
今年2024年は、9月~11月の秋も極端に気温が高く、こちらも1898年の統計開始以来、最も高い値となっているのです。
この暑い秋が、紅葉の遅れなどに大きく影響したのは記憶に新しいところです。
さて、来年は?
正直、地球温暖化や都市化の影響などもあり、急に気温が下がることは考えにくいでしょう。
せめて、今年より少しは涼しい1年になって欲しいと願います。
もしかしたら来年は、夏と秋に続いて3~5月の春も、観測史上最も暑い春になって、今年の高温をさらに更新?!
考えただけで、ゾッとして、少し涼しく感じちゃいました。
RKB 気象予報士 龍山康朗