1月5日、福岡市のマンションで、人工呼吸器を付けていた7歳の女の子が心肺停止となりその後死亡した事件で、警察は44歳の母親を殺人の疑いで逮捕しました。
捜査関係者によりますと「娘と一緒に死ぬために人工呼吸器を外した」と話しているということです。
父親が「娘が倒れている」と通報
事件が起きたのは1月5日。40代の夫婦と7歳の女の子が暮らす福岡市博多区のマンションの一室でした。
5日午後9時半ごろ、父親から「娘が倒れている」と消防に通報がありました。
救急隊が駆け付けましたが、女の子は心肺停止の状態でまもなく死亡し、44歳の母親も外傷はありませんでしたが、体調不良を訴えて病院に運ばれました。
女の子は特別支援学校の2年生
警察によりますと、女の子は特別支援学校の2年生で、人工呼吸器を付けなければ自力で呼吸することができず、在宅で介護を受けていたということです。
母親を殺人の疑いで逮捕
捜査関係者によりますと、母親は「娘と一緒に死ぬために人工呼吸器を外した」などと話していて、8日、娘を窒息死させた殺人の疑いで逮捕されました。
母親は容疑認める供述
取り調べに対し母親は「私が自宅で娘の呼吸器から器具を取り外して殺してしまったことは間違いありません。娘を殺して私も死のうと思ってやってしまいました。今はとにかく元に戻りたいです」なとど話し、容疑を認めているということです。
母親は薬を大量に服用したとみられ、発見当時、娘と同じ部屋に倒れていたということです。
母親と父親が日常的に介護
警察によると、死亡した女の子(7)は、先天性の疾患で呼吸器がなければ生命維持ができず、自ら動くことができない状態でした。
学校に頻繁に行ける状況ではなく、訪問介護を利用しながら、母親と父親が日常的に介護していたということです。
警察が詳しいいきさつを調べています。