九州北部地方にはこの冬一番の寒気が流れ込み、福岡では平地でも雪が舞いました。灯油の移動販売は朝から大忙し。動物たちは身を寄せ合って暖をとっていました。
「顔が冷たい」通勤通学もつらい朝
9日朝の福岡県東峰村です。
断続的に雪が降り、屋根の上や田畑にうっすらと雪が積もっていました。
こちらは福岡市天神。時折、激しく雪が舞うなか、通勤通学する人の姿が見られました。
「きょうは寒いですね」
「段々月曜から寒くなってきている感じがする」
「顔が冷たいです。あと手や足先」
「繰り返し使えるカイロを買って、ずっと持っています」
サル団子 子ザルは元気に駆け回る
そして、動物たちはこの寒さと、どう向き合っているのでしょうか?
RKB 本田奈也花アナウンサー「こちらサルたちが身を寄せ合って暖を取っています。」
福岡市動物園のニホンザルたちは数匹ずつ集まりサル団子を作っていました。中には岩の陰で風をがっちりガードする寒がりグループも。
そんな中、子ザルたちは元気に走り回っていました。
RKB 本田奈也花アナウンサー「オランウータンもいますよ。よく見るとストーブもあるんですね、人間と一緒で暖を取っているんですね、動きたくない気持ち分かる気もします」
東南アジア生まれのオランウータンにきょうの寒さはこたえているようでした。
水で作業する飼育員も。
飼育員「手、冷たいですね。毎年冬はしもやけとかもできますし、きょうは特に」
寒空の下、ランナーは「気持ちいいですよ」
一方、福岡市内の住宅街ではこんな光景も…
「ハイビスカスだから雪が積もったら枯れてしまう。きょう・あすくらいはビニールを被せてあげようと沖縄の花だから」
そして大濠公園には寒さを感じさせないランナーの姿もありました。
ランナー「気持ちいいですよ。もうちょっと暖かい方が本当はいいんでしょうけどね、私は寒いのが好きなので、このくらいでも平気です。大会が近いから走らざるを得ない。」
ランナー「車から出て(寒さに)びっくりしました。つらいはつらいけど1キロくらい走ったらちょっと暖かくなるんじゃないかと、でもちょっと今寒すぎます」
灯油の移動販売 朝から走りっぱなし
♪雪やこんこ
雪が舞う中、聞こえてくる懐かしいフレーズ。
灯油の移動販売です。
シューワ福岡支店 安部厚志さん「寒くなってきたらいそがしいですね。きのうは午後7時半くらいまで回ってましたかね。きのう乗っていたタンクローリーが3000リットル積めるんですけど。ほぼほぼ空っぽになって」
車を停め、灯油を入れると、ダッシュ。朝から走りっぱなしです。
シューワ福岡支店 安部厚志さん「車長く停めていられないからですね。特にここは道が細いので」
Q、18リットル持ってダッシュですよね
シューワ福岡支店 安部厚志さん「2つの方が運びやすいんですよ。バランスとれるので。重いですけど」
客はほとんど高齢者「助かるね」
販売車は決まったルートをゆっくり巡回。道路脇に置かれたポリタンクに目を懲らします。
シューワ福岡支店 安部厚志さん「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。きょう寒くなるらしいですよ。」
客「鼻水が出る」
シューワ福岡支店 安部厚志さん「テレビの取材来とるのに」
客「がんばってください」
客「助かるね。この辺近くにないからね」
客はほとんどが高齢者。灯油を入れるだけではなく階段を駆け上がり、玄関先まで運んでいきます。
シューワ福岡支店 安部厚志さん「ここのお母さんもそうなんですけどけっこう高齢で、自分で持つのが大変だってことなんで、ここまで持ってきて置いてあげます」
シューワ福岡支店 安部厚志さん「ここの人も毎週出してくれるんですけど。きょうはないですね」
一周してみると・・・
客「ちょうど風呂沸かしよって、お湯停めた瞬間に音が聞こえたけん今下りてきた」
シューワ福岡支店 安部厚志さん「やっぱり来てくれましたね。もうちょっと待っとけばよかったですね」
救急車を呼んだことも
シューワではエリアごとに販売員を固定。毎週同じ時間に同じ販売員が回ります。
シューワ福岡支店 安部厚志さん「きのうなんか実は、訪問先のお父さんが調子悪いからっていって、救急車呼んだんですよ。どうされました?って言ったら返事もなくて、ほとんど会話もできない状態やったからですね。救急車呼んだ方がいいなって思って。子どもたちも音流してるので、手を振ってくれたりするんですよ。だから地域の見守りにはかなりなると思います」