佐賀県吉野ヶ里町に住む60代の男性が、通信会社の社員などを名乗る男らから約70万円をだまし取られたことが分かりました。
警察がニセ電話詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、6日、吉野ヶ里町に住む60代の男性に通信会社の社員を名乗る男から「あなたの携帯が乗っ取られています」と電話がありました。
その後、サポートセンターの担当者を名乗る別の男が電話を代わると、男性に「サイトの登録料の未払いが9万9000円あります」と要求しました。
さらに7日から9日にかけて男性に「ネットワークセキュリティ協会の職員」を名乗る男などから電話があり、「アダルトビデオのサイトの登録料の未払いがあります」、「あなたの携帯電話からウイルスが拡散しています。訴えられた際の保証金を支払ってください」などと要求。
男性は、3回にわたって合計約70万円を指定された口座に振り込んだということです。
後日、似たような手口の詐欺が多発しているとの情報をインターネット上で目にした男性が警察に相談したことで被害が発覚しました。
男性は警察の聞き取りに対して「身に覚えがないが、いつのまにか間違ってサイトに登録したものと思い込み、振り込んでしまった」という趣旨の話をしているということです。
警察は、「電話でお金の話があればまず詐欺を疑って家族や警察に相談してほしい」と注意を呼びかけています。