九州大学の研究員だった女性が、男性教授にセクハラを受けたとして、大学や教授らに損害賠償を求めた裁判の初弁論が14日開かれました。
初弁論のあと原告の女性は「人間としての尊厳を犠牲にしてまで働き続けることはできなかった」などと話しました。
九大は”繰り返された性的な言動”を認定
この裁判は、4年前、九州大学工学部の研究員だった当時30代の女性が、所属していた研究室の男性教授から性的な言動を繰り返されるセクハラを受けたとして大学や男性教授らにおよそ4700万円の損害賠償を求めているものです。
セクハラを受けたことで女性は別の大学の教員に転職しています。
また、九大はセクハラを認定し男性教授(当時50代)を停職3か月の懲戒処分としています。
初弁論のあと原告の女性は記者会見し「人間として、労働者としての尊厳を犠牲にしてまで九大で働き続けることはできなかった」と話しました。
被告側は請求棄却を求めています。