4年前、東海大福岡高校の男子生徒が自殺し、生徒の母親が当時、いじめたとされる上級生4人に、損害賠償を求めた裁判です。
すでに2人と和解が成立しましたが、裁判所の調停で、別の上級生に和解金の支払いを決定したことがわかりました。
「侑大への思い、癒やされることはない」
侑大さん母親
「裁判によって私の侑大への思いが癒やされることはありません」
訴状などによりますと、東海大福岡高校の剣道部に所属していた当時2年生の侑大さんは、4年前、部活でのいじめなどを書いた遺書を残して自殺。
剣道部の上級生4人からわいせつな行為などのいじめを受けたとされ、母親が去年3月、4人に損害賠償を求める訴えを起こしました。
4人のうち2人とは、慰謝料の支払いや謝罪などを条件に和解が成立していますが、別の上級生についても裁判所の調停で和解金を支払うよう決定したということです。
侑大さん母親
「（裁判で）救える命があったり、考えてくれる先生がいたり、変わる学校があればいい」
残る1人は損害賠償請求の棄却を求めていて、裁判が続いています。