16日から政府のガソリン補助金が縮小され販売価格も値上がりしています。
今後の見通しを専門家に聞きました。
15日は駆け込み需要で3割増し
福岡市中央区のガソリンスタンドです。
レギュラーガソリンの価格は、15日まで1リットルあたり179円でしたが、補助金の縮小に伴い5円値上がりし、184円になっていました。
給油に訪れた客「びっくりして今、値段。もう1000円分しか入れない。いつも毎回満タンですけど、あまりにも高いからちょっと刻みながら入れているんです。」
15日夜は、駆け込み需要でおよそ3割増しの売り上げだったといいます。
給油に訪れた客「きのう来るの忘れてて痛いですけど、しょうがないですね」
給油に訪れた客「本当だったらきのう入れておくべきだったんですけど、急発進とかそういうことをせずに、できるだけ燃費のいいような走りを」
ガソリン価格設定の推移
政府のガソリン補助金は15日までは、2段階で設定されていました。
ガソリン価格が1リットル200円だった場合、185円を超える部分に対しては全額を国が補助します。
さらに、168円から185円までは6割が補助されていました。
それが去年12月19日に3割に減り、きょうからは廃止されることになったのです。
レギュラーガソリンの全国平均小売価格は、2か月前と比べて1リットルあたり10円以上、高くなっています。
今後どうなる?専門家の見解
今後は、どのように推移していくのでしょうか?専門家に話を聞きました。
福岡県石油商業組合 中村一俊 専務理事「今のところ政府の方では、185円を超える部分については全額補助していこうと。今までで7兆円ぐらい税金が投入されていますし、いつまで税金を投入していくのかといったところは今からしっかり議論されていくんだろうなと思う」
一方で気になるのは税金です。
ガソリン税は1リットルあたり、通常の税率28.7円に特例的に25.1円が上乗せされています。
この上乗せ分の廃止を先月、自民・公明・国民民主の3党が合意しました。
実現すれば、ガソリン価格は大きく下がりますが専門家は簡単ではないといいます。
福岡県石油商業組合 中村一俊 専務理事「25円ほど下がると1兆円ちょっと減収になると言われている。道路のインフラとかにつぎ込まれていますので、莫大な費用のかかるインフラの整備、財源が減るということですので、そういったものもしっかり議論していくべき」
家計を直撃するガソリン価格の高騰。
しばらく先が見えない状況が続きそうです。