18日から大学入学共通テスト。実はこの時期、受験生を狙った卑劣な書き込みが目立つといいます。
「共テ当日は痴漢チャンスデー」
「遅刻できない」という受験生の心理につけ込んだ書き込み。
警察や、大学入試センターなど関係機関が対策に乗り出しています。
「痴漢を容認するような環境を打破する」警察が駅で
「共通テストが始まります。受験生の皆さんは安心して受験に挑んでください」
18日と19日に行われる共通テストを前に、福岡県警と学生ボランティアなどがJR博多駅で、受験生を狙った痴漢被害の防止を呼びかけました。
JR博多駅できのう実施されたキャンペーン。
警察や学生ボランティアがあすから始まる共通テストを前に受験生を狙った痴漢被害の防止を呼びかけました。
福岡県警・犯罪抑止対策室長 紫村幸輝 警視「最近の風潮で『痴漢チャンスデー』といった書き込みなどがネット上で散見されます。そういった痴漢を容認するような環境を打破するために痴漢防止の啓発を行っています。試験を受ける日に痴漢をしたら受験生が試験を優先してしまうので、被害届を出さないのではと思って、そういう書き込みをしている」
共通テストの期間中、警戒を強化
県警が指摘する「痴漢チャンスデー」という書き込み。
受験当日は「遅刻できない」という受験生の心理につけ込んだ電車内での痴漢やそれを煽るようなSNSへの書き込みが増えるということです。
福岡県警・犯罪抑止対策室長 紫村幸輝 警視「痴漢被害に遭われた場合は勇気を持って通報していただきたい。また周囲の方もおかしいなとというところがあれば積極的にお声がけいただいて、痴漢のない社会を作っていきたいと思う」
共通テストの期間中、福岡県警はのべ660人体制で駅や列車内を見回るなど警戒を強める方針です。
痴漢被害にあった場合も目撃し対応した場合も「追試」の対象に
大学入試センターによると、痴漢の被害にあった場合は追試の対象になります。
また、痴漢の目撃者として対応をした場合も対象になるということで、「万が一の場合は、受験票に書かれた問い合わせ番号に電話で連絡をしてほしい」としています。
怖くて声を出せない・・・警察が運営するアプリも
痴漢被害にあうと、怖くてなかなか声を上げることが出来ない訴えることが出来ないケースもよくあります。
福岡県警が運営している防犯アプリ「みまもっち」は、痴漢被害に対応しています。
トップ画面にある防犯ブザーのボタンをタップすると…大きな音でブザーがなります。
また警視庁の防犯アプリ「デジポリス」では「痴漢撃退」という項目があり、選択すると、「痴漢です助けてください」と大きな文字がでます。
この携帯電話をかかげることで、被害を周囲に知らせることが出来ます。
さらに画面をタップすると、音声で被害を訴えることも可能です。
いずれも携帯電話から無料でダウンロードできます。