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福岡市天神に通称「ワンビル」完成 最上階など公開 福岡ビル・天神コア・天神ビブレの跡地

RKB毎日放送 2025年1月17日 18時43分

福岡市天神の新たな顔となる西鉄の大型複合ビル「ワン・フクオカ・ビルディング」が完成し、最上階のオフィスフロアや地震に備えた最新の設備が公開されました。

「天神ビッグバン」の目玉

福岡ビル、天神コア、天神ビブレの跡地で、西鉄が開発を進めてきた「ワン・フクオカ・ビルディング」、通称「ワンビル」。

福岡市が進める再開発促進事業「天神ビッグバン」の目玉の一つで、地上19階、地下4階建ての高層ビルです。

地下2階から地上5階は商業フロア、8階から17階はオフィス、18階と19階はホテルが入ります。

17日の竣工式には、西鉄の関係者や福岡市の高島市長が出席しビルの完成を祝いました。

西鉄 林田浩一社長「常に新しいビジネスや文化が生まれる場所となるよう全力で準備を進めて参りますのでどうかご期待ください」

オフィスフロアは顔認証でセキュリティ

17階のオフィスが報道陣に公開されました。

RKB 下濱美有記者「17階、オフィスフロアの最上階です。ワンフロアがとても広くまた大きい窓からは福岡市を一望出来ます。博多湾も見えて開放感のあるフロアです」

全ての階に大きな窓があり、一般の人が利用できる6階の「スカイロビー」には、緑を感じられるテラスが設けられています。

また、オフィスフロアに繋がる場所には、セキュリティ対策として顔認証の入退館システムを導入しました。

「九州初の高性能制震システム」で揺れ幅70%に

高層ビルに欠かせないのが地震対策です。

20年前の3月に発生した福岡県西方沖地震では、「ワンビル」の前身である「福岡ビル」の窓ガラスが割れて道路に散乱するなどの被害が出ました。

RKB 下濱美有記者「建物の中には最新の制震装置も導入されています。電気を使わないため停電時でも揺れを抑えることができるということです」

「ワンビル」で導入されたのは九州初の高性能制震システム。

一般的な制震システムと比べて揺れ幅は70%に、揺れる時間を4分の1に抑えるということです。

西鉄 天神開発本部 金子晃子 係長「震度6強の地震が来た場合でも建物の構造体は無傷で、仕上げ材に一部損傷が発生する程度におさえられる計画になっています。直接ガラスに力が伝わらない揺れに追従するユニットが採用されていますので今回揺れによってガラスが割れて落ちることは、ほぼ可能性が低い」

災害発生時には、天神エリアの帰宅困難者を受け入れることを想定し、ロビーやホールを開放するほか、地下のスペースには555人分の水や食料などの備蓄品を準備しています。

「ワン・フクオカ・ビルディング」は、今後内装工事を行い、今年4月24日にオープンする予定です。

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