野菜の価格高騰が続いています。特にキャベツは例年の3倍以上。
農家を訪ねると夏の猛暑と虫食い、さらに大雨で、収穫量が減った現状が見えてきました。
今後の収穫の見通しについて、農家は「春になれば安くなるのではないか」と話しています。
「スーパーでは買えない」道の駅に買い物客が・・・
福岡県宗像市の「道の駅むなかた」。午前9時前には多くの人が開店を待ち、行列ができていました。
直売所ならではの、とれたてで、新鮮な野菜がならんでいます。
キャベツは1玉(約1キロ)380円。全国平均と比べると割安ですが、1年前は120円で販売されていて約3倍に上がっています。
きょうは130玉が売り場に並びました。
野菜売り場は開店直後から大盛況買い物かごにどんどん野菜が入れられていきます。
Q、キャベツ今どうですか?
買い物客「高いですね、高いのでしばらく買っていなかったんですけど、道の駅なので新鮮な野菜なのでちょっと300円ですけど買いました、久々に。食べたいですね家族みんなすきなので」
買い物客「ロールキャベツあたりはできるかな。スーパーあたりは高いですね、道の駅じゃないと買い物できない今は」
買い物客「買えないですよねキャベツとか高くて。鍋はできないです。月に何回かな、前はたくさんしてたんですけど、今は月に2、3回かな、それくらい厳しいです。道の駅で勤めてるんですけど、きょうはお休みなので朝早く買い物に、いつも買えないんですよお仕事してて」
開店から2時間後、キャベツの棚には30玉ほどしか残っていませんでした。
「なんせ虫が多かった」
年間20万玉を収穫するキャベツ農家を訪ねました。
農家 水上拓哉さん「植えたのは9月の半ばくらい15日20日くらい。お彼岸くらいですね」
Q、出来はどうなんですか?
「出来は思った以上にいいんですけど玉太りもいいんですけど、なんせ虫が多かった」
キャベツの高値が続いている理由は、夏の猛暑と虫食いです。
農家 水上拓哉さん「これが前収穫したときにもう捨てたやつなんですけど、ご覧の通り虫が、これ虫が食った跡なんですけど、収穫できなかった」
さらに雨も不作の原因になりました。
去年11月、台風21号から変わった温帯低気圧の影響で季節外れの大雨となりました。
この雨によって、畑の一部が冠水キャベツが水に浸かり商品として出荷できないものがでてしまったといいます。
こうした理由で出荷量が減少したのです。
春になれば・・・安くなるんじゃないか
ただ、今後、価格が落ち着く可能性もあるといいます
キャベツは気温がおよそ15度から成長の速度を早めます。
18日以降、平年を上回る高い気温が予想されているため成長が早くなり、収穫時期を迎えるキャベツが増える事が予想されています
農家 水上拓哉さん「3月には花が開くので、菜の花なのでそれまでには全部収穫しなきゃいけない。3月頭とか2月末に収穫期に入るのでそのころには安くなるんじゃないかという感じではあります」
農林水産省の「今週のお手頃野菜」
農林水産省がHPで紹介している「今週のお手頃野菜」。
17日に公開された最新版では、ダイコンを始め、ハクサイキャベツの葉物野菜すべてが平年と比べて高くなっています。
前の週と比べるとハクサイは5円上がっていますがキャベツは95円ほうれんそうも135円と下がっているものもあります。
もうしばらく野菜の価格とにらっこが続きそうです。