北九州市は介護保険の高額介護サービス費を26人に過大または過小に支給していたと発表しました。
システムの設定ミスが原因で、過払いの総額は約756万円に上っています。
介護保険では、介護サービスの自己負担額が所得に応じて設定された上限を上回った場合に、超えた分を高額介護サービス費として自治体が支給することになっています。
北九州市によりますと、高額介護サービス費の誤支給は2021年8月から2024年7月までのサービスの利用分です。
過大に支給していたのは25人で、総額756万2206円。
一人あたり6998円から最大58万3200円となっています。
一方、少なく支給していたのは1人で、不足分は21万615円でした。
市によりますと、2021年8月の制度改正に伴いシステムを改修した際、設定を誤ったとしていて、8月以降に所得を修正した人について、修正前の所得に応じた高額介護サービス費が支給されていたということです。
市は対象の26人に謝罪し説明した上で返還請求や追加支給をする方針で、過払いの返還については分納など支払いやすい方法にも対応するということです。
再発防止について市は「システムを改修する際は支給要件や算定式の確認を徹底するとともに、システム保守業者に対して内部チェック体制の確保を行い、適正な保守業務ができる体制を求めていく」としています。