重い障害や難病のある人が自宅から遠隔操作をして来館者の案内をする分身ロボットが、福岡市民病院に導入されました。
RKB 江里口雄介 記者
「案内してくれるのはこのロボットですが、実は、人が操作しています。おはようございます。」
「おはようございます。体温測定と手の消毒をお願いします。」
福岡市博多区の福岡市民病院に設置された分身ロボット「OriHime」(オリヒメ)は、重い障害や難病で外出が困難な人たちが、ロボットを遠隔操作して社会参加できるように開発されたものです。
福岡市の実証事業として、1月21日から2月末まで来館者の受付への誘導やマスク着用の案内などを分身ロボットが担います。
「オリヒメ」を操作するトシさん
「オリヒメを通して別の場所とつながれる。やりがいにもなるし、刺激にもなっている」
福岡市はこれまで区役所や高齢者施設などで分身ロボットの実証を行っていて、「誰でも社会参加できる場所を増やしていきたい」と話しています。