中国では1月29日が旧正月の「春節」。
大型連休にあわせて、海外に旅行する人も多く、人気の旅行先である日本にも多くの観光客が訪れることが予想されています。
佐賀空港にはロビーにカラオケボックスが設置されるなど、各地で受け入れの準備が進められています。
小倉城は”栗ぜんざいとほうじ茶”でお出迎え
外国人観光客に人気がある北九州市の小倉城。
その庭園におとといオープンしたのが、ぜんざいなどを楽しめる甘味処です。
小倉城庭園 茶席担当 村上風香さん
「お待たせいたしました、栗ぜんざいでございます」
栗ぜんざいとほうじ茶のセットは、この季節にぴったりの心も体も温まるメニューです。
小笠原氏の別邸を復元させた屋敷で、ぜんざいのほか、抹茶ラテやほうじ茶ラテを楽しむことができます。
RKB 若松康志 記者
「おしながきなんですが、裏返すと英語表記のメニューになっています。今後は中国語や韓国語など多言語のメニューも用意していくということです」
「和の文化にふれるきっかけに」
小倉城庭園には去年、およそ3万人の外国人観光客が訪れています。
最近では、日本の食やレジャーといった「コト消費」を重視する傾向もあり、店の担当者も今回の「春節」に期待を寄せています。
小倉城庭園 茶席担当 村上風香さん
「日本の建物お屋敷の中でなにか和の文化に触れるきっかけとなってほしい。ぜんざいとかを食べていただいて、日本らしいものを感じていただければなと思っています」
甘味処は来月下旬まで営業を続け、4月以降に常設店としてオープンする予定です。
※営業時間(2月下旬まで)10:00~16:00(平日土日祝問わず)
「中国にはショッピングモールや地下鉄にもあります」
一方、中国・上海を結ぶ直行便が運航する佐賀空港では22日、こんなものがお披露目されました。
RKB 江里口雄介 記者
「中国人観光客の間で人気が出そうなのがカラオケです。泣かしたこともある~♪」
空港のロビーに設置されたのは、少人数向けのカラオケボックスです。
空港に到着した中国人に印象を聞いてみると。
上海から到着した観光客
「このようなカラオケボックスは中国にもあります。ショッピングモールや地下鉄にあって人気です」
中国では、商業施設や駅などに設置されていて、待ち時間で利用する人も多いといいます。
この「ミニカラオケ」、国内の空港で導入されるのは初めてで、1曲100円で歌うことができます。
中国人観光客が帰国する際の待ち時間での利用を想定しています。
第一興商 営業推進課 高倉一寿 主任
「日本に遊びに来られた際に、余った小銭で、100円でできますので、ぜひご利用いただきたいと思います。」
佐賀県によりますと佐賀空港では春節前の24日と27日の上海便はほぼ満席だということです。
春節に期待 キャンペーン実施の商業施設も
福岡市の商業施設でも、春節に期待が高まっています。
「キャナルシティ博多」では、1月28日から外国人向けの春節キャンペーンを開催。
1万円以上購入すると、買い物券や福岡のお土産などが当たる抽選会に参加することができます。
キャナルシティ博多 宮脇彩花さん
「通常の1.5倍の方が来られるかなという風に感覚としてはあります。春節期間ですので、中国台湾のお客様も増えると思いますし、福岡のインバウンド、経済の活性化に繋がると良いなと考えています」
このイベントは2月4日まで行われ、会場には、外国人観光客に対応する特設カウンターも設置される予定です。