去年12月29日の午後、福岡県久留米市の陸上競技場で、観覧席に置いてあったリュックサックを盗んだ疑いで、73歳の無職の男が逮捕されました。
男は「お金が欲しかった」と容疑を認めています。
大学生は京都から里帰り中荷物を置いてランニング中
12月29日午後3時50分ごろ、久留米市東櫛原町の久留米総合スポーツセンター陸上競技場で、20歳の大学生がランニングをしていました。
この大学生は財布やスマートフォンが入ったリュックサックを観覧席に置いていましたが、ほどなくして、荷物を盗まれたことに気が付き、母親に連絡。
母親から警察に110番通報がありました。
警察によりますと、母親が路上に捨てられていたリュックサックを見つけていましたが、中身は空っぽだったということです。
リュックサックの中には、現金2500円が入った財布や、キャッシュカード、スマートフォン、家の鍵など9点が入っていて、被害総額は合計で時価7万7000円相当です。
警察がリュックサックを持ち去る男を目撃したという男性の証言を元に付近を捜査したところ、盗んだとみられる男が浮上。
警察がその男の家を調べたところ、部屋の中から大学生名義のキャッシュカードや学生証が見つかったといことです。
窃盗の疑いで逮捕されたのは久留米市野中町の無職・藤田伸政容疑者(73)で、取り調べに対し、「お金を持っておらず、お金が欲しかった」「リュックサックにお金が入っていると思って盗んだ」と容疑を認めています。
警察は藤田容疑者がキャッシュカードやクレジットカードを使用したか、現金はどうしたのかなども含め詳しく調べています。