「節分といえば2月3日」と思っている人がほとんどですが、実はそうではありません。月めくりのカレンダーをお持ちの方は、1枚めくって見てください。何と今年の「節分」は2月2日なのです!なぜでしょうか。
そもそも「節分」ってどういう日
「節分」とは、その漢字表記の通り、季「節」を「分」ける日。
特に、現代の暦では冬と春を分ける日を指し、春がスタートする「立春」の前日が「節分」です。
そして、ここ130年で見ると、126回とほとんどの年で「節分」は2月3日となっています。しかし、今年を含めて2月2日になった年や、2月4日だった年もあります。
1年がちょうど365日ではないことが、「立春」、「節分」がずれる原因
今年2025年の「節分」は、例年より1日早い2月2日となっています。その理由は、「立春」が、例年より1日早い2月3日となったから。では、何で今年は「立春」が2月3日なのでしょうか?
地球が太陽の周りを回る周期は365日より少し長く、365.2422日。つまり、365日と6時間弱で地球は公転しています。
その6時間弱が4年でほぼ1日になるため、4年に1度、1日加えること(うるう年)で調整してます。でも、完全にズレがなくなるわけではないため、その影響で、太陽と地球の位置関係で決まる「立春」の日が前後することがあるのです。それに伴い、「節分」の日も前後するというわけです。
太陽と地球の位置関係で決まる「立春」の日がいつになるかは、国立天文台が計算して発表しています。
これからしばらく4年ごとに「節分」が2月2日に
なお、4年前の2021年の節分も2日で、1897年2月2日以来124年ぶりでした。それぐらい、「節分」といえば2月3日だったのですが、その2021年から、今世紀半ばにかけて、しばらく4年ごとに「節分」が2月2日となります。
そんなわけで、今年2025年の「節分」も2月2日というわけ。その後、2029年、2033年、2037年・・・と続きます。
そのころには、「今年の節分2月2日」と言っても、もう驚かなくなっているかもしれませんね。
RKB気象予報士 龍山康朗