福岡市で、就職イベントが開かれました。少子化などで「売り手市場」の中、学生は企業に何を求めているのでしょうか。そして企業の本音とは。
2日間で企業330社が参加
福岡市城南区の福岡大学で30日から始まった就職説明会。31日までの2日間だけで330もの企業が参加する九州最大規模の説明会です。
会場には朝から多くの学生たちが集まり、企業担当者の話に耳を傾けていました。
企業の担当者「プライベートの話とまではいかないですけど、ちょっとフランクにお話ししたりとかやっぱりそういった部分が対面の強みかなと思うので、そういったところで頑張ります」
採用市場は売り手市場 企業は
少子化の影響もあり、採用市場は売り手市場が続いていて、2025年卒の大卒求人倍率は1.75倍と高水準でした。
初任給を大幅に上げた企業も、この売り手市場で人材獲得競争に苦戦しているようです。
企業の担当者「初任給は2025年から上げてますけれども、みんな上げるんでそんなに競争力にはならないと思っています」
企業の担当者「当社独自のイベントを行ったりして、学生が社員と触れ合う機会を設けて」
企業の担当者「ちょっと泥臭いですけど、足で稼いでいくということは重視しているところではあります。」
求める就職の条件は
「売り手」となる就活生は、就職の条件としてどんなことを重視しているのでしょうか?
就活生「自分が成長できる場所があるかどうかですかね。やっぱり自分自身が成長していかないと会社も大きくならないし社会にも貢献できないので」
就活生「やっぱり収入ですかね。今税金も高いので、収入が一番大事かなと思います」
就活生「安定性っていう部分が僕は大事にしたいです。」
「求める条件」として最も多かった回答は・・・
就活生「福利厚生です。やっぱり働くうえで休みとか大切だなと思うからです。」
就活生「福利厚生です。体調を崩したりすると元も子もないので」
就活生「自分は休みです。働いて働いて?休む。働いて働いて?休む。」
そんな今の学生の希望を意識して、「福利厚生」を前面に打ち出す企業も。
企業の担当者「(ブースに張り物がすごくあって。これ休み、勤務地、お金、休み…)そうですね。その辺を学生にサニクリーン九州の売りを伝えられたらいいのかなと思います。」
多様化する就活生のニーズと厳しさを増す採用市場。人材獲得に向けた企業の採用活動も試行錯誤が続きそうです。