福岡県直方市の浄水施設の管理業務契約をめぐる贈収賄事件で、福岡地裁は収賄の罪に問われた元係長に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
判決によりますと、直方市水道施設課の元係長阿部智明被告（49）は、浄水施設管理の委託業者に対して特定の業者を下請けに入れるよう勧めた見返りに釣り具やカー用品など169点、およそ122万円相当の物品を受け取りました。
31日の判決で福岡地裁の鈴嶋晋一裁判長は、「欲しいものリストのデータを送り、物品の要求をしていたことは、公務員の社会的信頼を損ねた」と指摘。
阿部被告に懲役2年執行猶予4年の判決を言い渡しました。
また贈賄の罪に問われた庵原良修被告（54）は懲役1年執行猶予3年としています。