今年の節分は暦の関係で、2月2日(日)です。
定番になりつつある恵方巻は、材料となるコメや海苔の価格が高騰しています。
福岡市のスーパー 40種類の恵方巻を販売
RKB 本田奈也花アナウンサー
「イオン香椎浜店です。今年のイオンの恵方巻、3000円ほどのプチ贅沢のものもありますが、1000円ほどのお手ごろな商品も用意しています。」
本マグロやサーモン、高級魚クエやイクラなど豪華な海鮮が6種類入った恵方巻は1本(18センチ)およそ3200円。
一方、サーモンなど8種類の具材を組み合わせた海鮮太巻きはおよそ1000円。長さ9センチのハーフサイズもあります。
イオン九州ではあさっての節分に合わせ、およそ40種類の恵方巻を用意。価格帯も幅広く、設定しました。
来店客
「リーズナブルな感じか、ちょっと贅沢な感じか。いろいろバリエーションを揃えてくれるのはありがたいし、選ぶ楽しみもあっていいと思います。」
イオン九州 水産担当 長崎正人さん
「物価高という状況もありまして、できるだけお客様に例年と同じような価格帯で提供したいという会社の思いもありますので、一品あたりの価格を据え置いています。一番のこだわりです」
コメも海苔も価格上昇
止まらない原材料価格の高騰。
帝国データバンクによると、恵方巻に欠かせないコメは昨年と比べ60%アップ、海苔は20%、具材としてよく使われる、キュウリは50%アップと様々なものが値上がりをしています。
一方、まぐろは10%ほど安くなっています。
イオン九州 水産担当 長崎正人さん
「水産は生の素材が多いんですけども、その中でも相場の安定、できるだけ相場の安定したマグロだったり、そういう相場の有利なところもできるだけ使用しながら、お値段の価格据え置きという努力はしています。」
金箔あしらった豪華恵方巻
一方、福岡市の大丸福岡天神店では、去年より9種類増やし75種類の恵方巻を準備しています。
金箔をあしらった豪華な恵方巻は、車エビやズワイガニ、アナゴなどを使っています。
さらに、明太子がまるごと入った恵方巻に、関西エリア限定の大阪名物・「たこ焼き風」を今回福岡で初めて販売しています。
全商品を最大数十円の値上げ
価格は1000円以下のものから1万円を超えるものまで幅広く用意しました。
大丸福岡天神店 樋口春菜さん
「やはり昨年と同じ種類だとちょっと飽きられてしまうっていうところもあるので、常に新しいものをというので種類を増やしたという背景があります。」
一方、原材料価格の高騰で販売する75種類の全商品を値上げしました。
客離れを防ぐため、高くても数十円の値上げにとどめたといいます。
大丸福岡天神店 樋口春菜さん
「デパ地下のブランドに作っていただいています。恵方巻以外のお惣菜のアイテムも全て値上がりしているので、その中の多くの種類の中の一部であることから、価格高騰を分散して準備できるところが秘訣になっいます」
フードロス問題 企業は
恵方巻をめぐっては、ここ数年フードロスの問題がクローズアップされてきました。
イオン九州は、去年12月末から予約を開始、その状況を分析して当日店頭に出す商品の数を決めているということです。
大丸福岡天神店は「デパ地下の店舗が恵方巻を作っている。通常、提供しているメニューの食材を恵方巻に使用しているため効率よく調理し、ロスを減らしている」と話しています。