福岡県北九州市の市営住宅で4日午前、共用部分の天井から重さ約3.5キロのコンクリート片が通路に落下しているのが見つかりました。
この市営住宅は、去年行った点検で老朽化による「落下」のおそれが指摘されていた建物です。
けが人はいませんでした。
4日午前9時ごろ、北九州市小倉北区朝日ヶ丘にある「ときわ台団地2号棟」の住民が13階の共用廊下に落ちていたコンクリート片を見つけ、市の住宅供給公社に連絡しました。
コンクリート片は、縦30センチ、横25センチ、厚さが2センチほどで重さは約3.5キロです。
けが人はいませんでした。
北九州市は落下の原因について、老朽化でコンクリート内に水分や空気が入り鉄筋がさびて膨張したことが考えられるとしています。
連絡を受けて市は4日、今回落下した部分の周辺についても、落下するおそれのあるコンクリートを撤去しました。
この市営住宅は13階建ての鉄筋コンクリート造りで、1971年に建てられました。
去年10月に行った法定点検で、建築士から「コンクリートが浮いていて落下のおそれがある」と報告があり、2月中旬以降に外壁の改修工事を始める予定でした。