福岡県北九州市は職員採用試験の倍率が著しく低下していることから、人材確保のためにオフィスや採用制度の改革を進めると発表しました。
北九州市の武内市長は6日の定例会見で職員の満足度を高め、優秀な人材を採用するための施策を発表しました。
具体的には、オフィスの部長や課長の座席を廃止してフリーアドレスにし、話しやすい雰囲気にするほか、DXを進め紙を減らすことで資料棚を削減するなどしてゆったりとした明るいオフィスを目指します。
また、一部の技術職について大学3年生から受験できるようにします。
こうした改革を打ち出したのは民間企業との人材の奪い合いなどもあり、北九州市職員の採用試験の倍率が2014年度の15.7倍から昨年度は5.6倍とこの10年で3割余りにまで低くなっているためです。
武内市長は、「職員の満足度を高めることで市民サービスを向上させ、市民の満足度を高める好循環を作っていきたい」と話しています。