冬の道路で注意が必要なのは「路面の凍結」です。特に、来週初めにかけて、全国的に朝、氷点下の冷え込みとなるところが多く、道路はツルツルで滑りやすい状態が続く見込みです。
来週初めにかけて 朝は広く氷点下に
今週は今季一番の強い寒気が流れ込んで、凍える寒さとなっています。来週初めにかけても上空に寒気が居座り、朝は全国的に氷点下の冷え込みとなるところが多いでしょう。雪が積もった地域、雪が積もっていない地域ともに、引き続き、路面の凍結に注意が必要です。
危険な路面凍結「圧雪アイスバーン」
まず、雪が積もった地域で注意が必要なのは「圧雪アイスバーン」といわれる路面です。道路に積もった雪が、何台もの車や人が通るうちに踏み固められ、非常に滑りやすくなっています。
日中少し気温が上がると雪が融け出して、一層滑りやすい状態になるおそれもあります。
危険な路面凍結「ブラックアイスバーン」
また、雪が積もっていないところでも、路面が危険な状態になることがあります。
雨が降った後に氷点下の冷え込みになると、濡れた路面が凍結します。これが「ブラックアイスバーン」です。
路面は薄い氷が張っているためツルツルの状態ですが、濡れているだけのように見えることがあり、凍っていることに気づきにくいのです。油断は禁物です。
路面が凍結しやすい場所は
路面が凍結しやすい場所は「橋の上」「トンネルの出口」「山道」「日かげ」などです。
また、多くの人が歩く「横断歩道」や「バス・タクシーの乗降口」「マンホール」なども雪が踏み固められて滑りやすい状態になります。
来週初めにかけて、厳しい冷え込みが続きます。路面の凍結に注意してください。
RKB気象予報士 橘高香純