福岡県粕屋町で、高校生2人の命が飲酒運転で奪われた事故から9日で14年が経ち、県内で一斉の取り締まりが実施されました。
男女7人を酒気帯び運転の疑いで検挙
飲酒運転の取り締まりは9日夜から10日朝にかけて、県内の繁華街の周辺や主要な幹線道路など27か所で実施されました。
取り締まりの結果、20代から50代の男女7人を酒気帯び運転の疑いで検挙し、4人を指導したということです。
福岡県警・粕屋警察署 一枝信秀 交通管理官
「飲酒運転は駄目だという気持ちが薄れてきていると危機感を持っております。過去の飲酒事故を風化させずに取り締まりを徹底していく必要があると考えています」
飲酒運転の検挙数 1828件
福岡県内の飲酒運転の検挙数は、2006年に海の中道大橋で幼い子供3人が犠牲となった事故以降、減少しましたが、2011年2月9日には、粕屋町で高校生2人が下校中、飲酒運転の車にはねられて命を奪われました。
その事故から14年経った今も、飲酒運転の撲滅にはほど遠い状況で、3年前に検挙数が増加に転じました。
県内で去年1年間に飲酒運転で検挙された数は、前の年と比べて292件多い1828件にのぼっています。