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家のカギを忘れた経験からアプリ開発!プログラミングで生活の不便を解決する“高校生発明家”

南海放送NEWS 2024年7月11日 18時30分

私たちの生活に欠かせないデジタル技術。そんな中、独学の電子工作やプログラミングの技術で生活を便利にしようと奮闘する“高校生発明家”を取材しました。

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愛媛県越智郡上島町弓削島にある弓削商船高等専門学校です。その名の通り、船員を養成する商船学科のほか…プログラミングなども学べる電子機械工学科や情報工学科の3学科からなる高等専門学校です。

5年前にはデータサイエンスやAI教育プログラムを取り入れ、デジタル社会の即戦力になる人材の育成を行っています。

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その情報工学科で学ぶ2年生の平松夏々翔さん。実はすごい"高校生発明家"なんだそうです。

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同級生:

「誕生日にプレゼントを作ってくれた。貯金箱みたいなモノを」

弓削商船高専 田房友典教授:

「彼はやっぱりアイデアが素敵。自分が作りたいモノを実現できる能力を持っているかなと思う」

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平松さん:

「今から家に帰ります。早く工作したので」

平松さんに付いて広島県の因島の自宅へ…

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自宅の玄関に早くもすごい“発明”が!

平松さん:

「スマホのこのボタンを押すとカギが閉まります。このタグで開けることができて、かざすとカギが開きます」

なんとスマートフォンのアプリで家のカギを開閉できる装置です。このアプリはもちろん。データを受けるシステムも自分でプログラム。鍵を開閉する装置は、3Dプリンタで自作しました。カギを忘れて家に入れなかった経験から開発したそうです。

遊び心も満載の発明品たち

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自宅の部屋には“発明品”の数々が…

平松さん:

「デジタル砂時計。LEDを砂に見立てて3分くらい経ったら音楽が鳴ってくれます。回路とかは自分で作りました」

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こちらは、映画のキャラクターの被り物。横のボタンを押すとマスクがでてきます。このほか、ゲーム機まで!すべて平松さんが電子回路を組み、プログラムを書き込んで作ったモノなんです!

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突然ですがここでクイズです!こちらも平松さんの“発明品”。一体何だと思いますか?松友さん5秒でお答えください!

松友アナ:

「難しい…イルミネーション!」

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正解は…?平松さん愛用のイヤホンを「かっこよく登場させたい」という理由で作った「イヤホン収納ケース」です。もちろん片付けも自動です。

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平松さんが、モノづくりに興味を持ったきっかけは小学校6年生の時に両親からもらったクリスマスプレゼント。電子回路付きのラジコンカーで、自分でプログラミングして自動運転する機能がありました。

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平松さん:

「作っている時がすごく楽しくて、もっといろんなプログラミングをしてみたいと思ったことがきっかけ」

プログラミングとモノづくりの楽しさを知った平松さん。プログラミングとインターネットを駆使して、生活の不便を解決したいと思うようになったそうです。

先ほどの玄関の鍵の開閉装置もその一つ。さらに、すごい発明も…。

全国大会で受賞した発明品も

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「Hey!Siri! サーキュレーターの電源消して」

家の中の電化製品をスマートフォンで操作できるシステムです。

「ALL IOT化 システムという装置を作って。これは声だけで家電を操作したりアプリで家電を操作することができたり、世界中のどこにいてもスマホさえあれば家電を操作できる」

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異なるメーカーのリモコンの機能をこの自作の装置にまとめてプログラムを書き込み、合わせて、インターネット経由で装置を操作できるアプリを開発しました。

「手元にあるスマホから(電源を)付けられたら便利だと思ったのと、リモコンがたくさんあってそれをスマホの中にまとめられたらいいなと思ったからです」

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平松さんが製作したこのシステムは「全国高等学校プログラミング大会」で優秀賞を受賞。

現在は“熱中症対策”アプリを開発中

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そんな平松さんが次に取り組んでいるのは、夏の社会問題“熱中症”対策です。

「これは1日にどれだけ水分をとったかを計測するスマートボトルみたいなモノを今つくっていて」

まだ開発の途中ですが、摂取した水分が少ない時はスマートフォンのアプリが知らせてくれるようになるそうです。

家族のためにそして、社会のためにアイデアを生み出す平松さん。

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妹 璃子さん:

「ドラえもんをモチーフにした秘密道具みたいなモノをつくってほしい」

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そんな平松さんの将来の夢は…

「自分が作ったものでもっと社会を便利にしたり、世界の生活をもっと便利にする革新的な発明をしたいと思っている」

弓削商船高専の“若き発明家”のこれからに注目です。

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