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スロー再生でとべZOOの動物たちを激写!その知られざる習性をベテラン職員が解説

南海放送NEWS 2024年8月27日 17時0分

144種648の動物が暮らすとべ動物園。スーパースロー選手権では、職員さんたちの推薦をもとに出場アニマルを選抜!それぞれの特徴ある動きを特別なカメラで撮影し、スロー再生したときの見ごたえを競います。

前回大会を制したのは、コツメカワウソ。手足を使った見事な泳ぎの演技を見せました。今回も精鋭ぞろいの中、王者に輝くのはどの動物か!?

解説 兼 審査員は動物園職員歴36年、園長経験もあるとべ動物園の田村千明さんです。

①お母さんの動きが人工飼育のヒントに!アカカンガルー

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エントリーNo.1アカカンガルー。カンガルー界イチのビッグボディ!王座を目指してホップステップジャンプ!

青木アナ:

お、ジャンプですね。袋に赤ちゃんも入っていますね。軽やか!足のつま先が結構動いていますね。

とべ動物園 田村千明さん:

本当ですね。たぶんちょっと上げることですぐ次にジャンプするときに地面を叩けるように準備してるんじゃないかと思うんですけど。私も初めて見ました。

青木アナ:

赤ちゃんも片腕出てますけど、ブンブン振り回されてますね。

南海放送

田村さん:

お母さんの振動が実は赤ちゃんにとっては必要だということで、とべ動物園で何頭か人工哺育した赤ちゃんたちいるんですけど、みんなリュックの中に赤ちゃんを入れて、背負って歩いたり掃除をしたりとか、適度な振動を与えています。

②意外と知らない?フンボルトペンギンの食事法

南海放送

鳥類だけど一流スイマー!初代チャンピオンが、史上初2度目の王座を狙う!

青木アナ:

お、フンボルトペンギンは、魚を食べてますね。何度も調整していますね。

田村さん;

何をしているかっていうと、必ずペンギンって頭から飲み込みます。

青木アナ:

魚を頭から飲み込む?

田村さん:

鳥の仲間って、くちばしは長いけど歯がないので、必ずみんな丸飲みをするんです。その時にしっぽから飲んでしまうと、ヒレとかしっぽが喉に突き刺さってしまう。痛かったりするので、みんなちゃんと咥えて、それをもう1回咥え直して、頭から飲み込みます。

青木アナ:

しっぽから渡してもしっぽから食べない?

南海放送

田村さん:

そうです。とべ動物園では10時半と3時にペンギンたちにお魚をあげるんですけれども、絶対みなさんに肩透かしは食わせません。100%頭から食べます。

③ネコ科なのに水遊び大好き!肉食獣の王者・ジャガー

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エントリーNo.3ジャガー。南米最強ハンターが降臨!クール&キュートな生後半年の琥珀に注目だ!

青木アナ:

よいしょ!あ、ボールで遊びたいんですね。あぁ、失敗取れなかった。かわいい!

田村さん:

すごく可愛らしいところが撮れましたね。今跳びつく瞬間に、爪がにゅって出てきましたよね。ネコは普段は爪を中にしまっていて、足音がしないように歩くんですけど、いざなにか獲物を捕まえようとしたりすると、爪がぐわって出てきます。

南アメリカでは、肉食獣の中の王者と言ってもいいと思いますね。特に大型ネコの中でもジャガーの顎の力って非常に強いと言われていますので。

南海放送

青木アナ:

いまもかじっていますね。水は好きなんですか?

田村さん:

水大好きなんですよ。普通ネコって水嫌いなんですけど、トラとジャガーはネコの中でも例外的に水遊びが好きです。

青木アナ:

お母さんも軽々と。すごいですよ、琥珀くんビショビショなんじゃなんじゃないですかこれ。

田村さん:

今年の夏本当に暑いので、彼らも気持ち良いかもしれませんね。

④とべZOOで1番声が大きい!?ボウシテナガザルのコミュニケーション能力

南海放送

エントリーNo.4ボウシテナガザル。チャームポイントは、帽子を被ったような毛の生え方。唯一無二の鳴き声で、勝利のメロディを轟かせろ!

青木アナ:

叫んでるんですね、これは?

田村さん:

これはシングっていうんですけど、東南アジアの熱帯雨林の中に住んでるお猿さんなですが、家族で暮らしています。その広い森の中に暮らしているので、家族が離れ離れになって2~3km離れているときでも、相手に声が届くように、大きな声でコミュニケーションを取ると言われています。

青木アナ:

2~3km離れていても声が届くんですか?顎外れそうなくらい口広いていますもんね。

南海放送

田村さん:

とべ動物園で一番声が大きな動物って何?って言われると、このテナガザルとあともうひとつ、アシカですね。近隣の砥部町の方たちには、もしかしたらご迷惑をかけているかもしれません。

⑤泳ぎが大得意!カリフォルニアアシカ、水中での姿は

南海放送

エントリーNo.5カリフォルニアアシカ。今年6月に生まれたココロが参戦!とべのニュースターの座は譲れないぜ!

南海放送

青木アナ:

ぷくぷく、気泡を出してますね。

田村さん:

かなり泳ぎが上手な動物で、空気を体の中に溜めて泳ぐんですけど、こうやって息継ぎじゃないけど、空気吐きながら泳ぐんですね。

青木アナ:

気泡がスローで見ると綺麗ですね。芸術点が高い演技ですね。

南海放送

青木アナ:

お!きれいすごい!イルカみたいですね。前脚の力があるから、びよんって出られるんですかね。

田村さん:

私アシカでこういうのってあんまり見たことがない…かっこいいー!

青木アナ:

ココロ、すごい演技を最後に見せましたね。

田村さん:

やっぱり泳ぎながら陸の上にぴゅんと跳び上がるので、あのぐらいのジャンプ力は持ってるんでしょうね。

青木アナ:

では、スロー映像で誰が一番見ごたえがあったのはどの選手か。田村さん、栄えある第3回のグランプリを発表してください!

南海放送

田村さん:

グランプリは…ボウシテナガザルです!

青木アナ:

おー!ボウシテナガザル!決め手は?

田村さん:

決め手はやっぱり口の動きですね。大きな声がどんなふうに出ているのかっていうことを今回しっかり見ることができたので、非常に私にとっても勉強になりました。

青木アナ:

第3回CH.ZOOスーパースロー選手権王者はボウシテナガザルに決定しました!

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