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猛暑にカメムシの大量発生で… 今シーズンの特産・ミカンに影響

南海放送NEWS 2024年9月4日 17時45分

愛媛の特産“ミカン”。今月には県内でも極早生ミカンの収穫が始まり、柑橘シーズンに突入します。

その“ミカン”に今シーズン大きな影響を及ぼしているのが、猛暑とカメムシです。

JAえひめ南 みかん指導課 田中孝史果樹専門指導員:

「ちょっとしたらミカン山が(見えてきます)」

宇和島市吉田町のミカン園地です。園地では、温州ミカンの中で最も収穫時期が早いN-1という品種の極早生ミカンが収穫間近を迎えていますが…

田中さん:

「これも、ここが日焼けになっています。この時期にこれだけ黄色いのは、普通ではありえないので」

表面の一部が“日焼け”で黄色く変色していました。

田中さん:

「(梅雨明け以降)雨が一切降らずに異常に気温が高かったことが原因」

「変に横が焼けていたりすると、この面の細胞が死んで果汁が入りにくくなる」

さらに追い打ちをかけたのが…

「温州ミカンで実が割れることはあまり多くは無いんですけど、今年は特にこういう割れた果実がいつもよりかなり多い」

晴れが続いた後に雨がザっと降ったことで一気に実が成長し、皮が裂ける被害が出ていました。

また今年は暑さに加え、春から大量発生しているカメムシの影響で果実が落ちるなどの被害も。

JAえひめ南によると、温州ミカンの収穫量は、開花時点の予想に比べておよそ1割減る見通しだということです。

被害を受けているのは温州ミカンだけでなく…

田中さん:

「あ、ここに1個ありますね、よかった」

愛媛が全国一の生産量を誇る河内晩柑は、予想よりもおよそ2割収穫量が減る見込みだということです。

ミカン農家 清家宇三朗さん:

「わしも、50年近く農家をしているが、初めてあれだけの数のカメムシを見た。収穫量減るなあ、あんだけカメムシがわいたら」

JAではスプリンクラーを使っての防除など、対応にあたっています

一方品質については、晴れの日が多かったことで、糖度も高く酸抜けのよいミカンに仕上がっているということです。

田中さん:

「乾燥の影響もあって、かなり糖度も高く味の濃いものができて、内容のいいものがお届け出来ると思っている」

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