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愛媛が生産量日本一の「キウイ」収穫目前で大量盗難 県とJAが注意喚起

南海放送NEWS 2024年11月8日 17時58分

先月から今月にかけて、愛媛県伊予市で収穫目前だった大量のキウイが盗まれたことが分かりました。県とJAは、これから収穫シーズンを迎える農産物の生産者に注意を呼び掛けています。

きょう、今シーズン最後の出荷作業に追われていたのは…愛媛が収穫量日本一を誇るキウイフルーツの生産者です。

伊予市のキウイ農家:

「今年は美味しいと思います」

関係者によると、盗難の被害にあったのは、伊予市の中心部からおよそ5キロの山あい南山崎地区の2軒の農家です。

それぞれの農家が先月30日と今月3日に収穫作業のため園地に入ったところ、被害に気が付いたということです。

盗まれたのは、あわせておよそ1.8トンとみられていて、その被害額は平均的なキロ単価で計算すると、およそ67万円にのぼります。

2軒ともおととい、伊予警察署に被害届を提出したということです。

南海放送

被害があった農家と同じ地区の生産者は…

キウイ生産者 片岡健次郎さん:

「大変ショックです。テレビといろんな報道でよそ盗難があったと聞きよった んですけど、現実地元で盗難があったということは」

キウイ生産者 重友弘さん:

「(被害があったのは)結構行きにくい、普段だったら昼の明るい時でもちょっと行きにくいなという奥まったところなんです」

伊予市は県内でも有数のキウイの産地で、南山崎地区の生産者は100人にのぼります。

片岡さん:

「こう持っていて、寝さしたらポコッと外れるんで収穫がものすごい簡単」重友さん:

「けっこう収穫自体は早くできるんですよ」

1年に1度、実をつけるキウイ。枝抜きや消毒、受粉など、1年を通して手作業による丁寧な管理が必要で、今年は資材や肥料の高騰、猛暑の影響を受けながらの作業だったといいます。

地区内では今年、例年よりおよそ1週間早い先月28日に収穫が始まり、今はほとんどの園地で収穫を終えていますが…

片岡さん:

「キウイの次は(紅)まどんなとかを盗られるんが大変かなと心配しております。夜でも定期的に自分らの山の方へトラックで電気つけて、8時頃でも覗くぐらいの気持ちで警戒せないかんのかなと思いますよ」

県とJAえひめ中央は、かんきつなど、これから収穫期を迎える農産物が数多くあることから生産者に対し、自宅から離れた園地や人通りが少ない園地は定期的に巡回する、ハウスや保管庫の施錠を徹底するなど、盗難防止対策をとるよう呼びかけています。

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