児童養護施設や里親の元を巣立った人たち「ケアリーバー」の心の支えに。新たな拠点が愛媛県松山市にオープンしました。
松山市二番町に開設されたのは、自立支援拠点「クマノミ」です。
県子育て支援課 阿部淳子課長:
「ちょっとしんどい時に来てもらえたらなという思いで開設しております」
3階建てのこの施設は、「ケアリーバー」と呼ばれる児童養護施設や里親などの支援から巣立った若者や子どもたちの交流の場を目指して設置されました。
自立支援拠点「クマノミ」 浦田真代さん:
「個人的な、他の人にはちょっとというお話や2人だけで話したいという時に個別相談スペースを使っています」
県によりますと昨年度、県内ではおよそ130人が施設や里親を離れた「ケアリーバー」となっています。
スタッフの一人「あーさん」は、家庭的な理由で安定しない生活を送っていた当事者でもあります。
あーさん(20代):
「うまいこと家庭での生活ができなくて、そのまま車中泊になってしまった。私みたいに今日の生活がままならないという子がいたとしたら、こういう場所が気軽に立ち寄れる場所として活用できるのかなと思うのでできてよかった」
施設の1階では、誰でも利用できるカフェを営業するほか、夕食会などの交流イベントも開催していくということです。
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