愛媛の交通安全を呼びかけ25年。国道沿いで見守ってきた…この男の子が、引退です。
男性(ドライバー):
「ちょっとさみしいですね」
女性(近所の人):
「長いことお疲れさまでしたというかたちですね」
みなさんが別れを惜しむのが…クリッとした目に、交通安全のたすきをかけた、高さおよそ6メートルの「みまもる君」です。
西条市氷見の国道11号沿いに立つ、このみまもる君。きょう引退することになったのです。
西条警察署交通課 田崎大貴課長:
「国道11号主要幹線道路になりますので、こういった目立つ形で見守ってくれているので交通事故抑止に効果があったものと考えております」
交通安全の見守りだけでなく、想定外の都市伝説的効果もあったそうで…
田崎課長:
「市民のみなさんの中には防犯カメラが設置されているのではないかと思われている方もいらっしゃったようで、犯罪の抑止にも効果があったものと考えております。貢献度は100点だと思っています」
そんなみまもる君、よく見ると体には無数の傷が。色も何度か塗り直してきたということですが、設置から四半世紀が経過し、老朽化で新たな補修も難しいことから、けさ子どもたちの登校を見守ったのを最後に撤去されることになりました。
「みまもる君」がこの場所に設置されたのは今から25年前の1999年3月。以来、この6mもの大きさと愛らしい姿に、みまもる君は。地域の人や国道を通るドライバーにとってシンボル的存在になっていました。
男性(ドライバー):
「やっぱりあるのとないのでは違うと思います。やっぱり(運転を)気をつけんといかんなと思って」
男性(ドライバー):
「向こうから(車で)来ているとあったものがないとあらっ!というふうに多分思う」
記者:
「みまもる君がクレーンに吊り下げられました。交通安全のシンボルとしての役目を今終えようとしています」
25年間の役目を終え、景色も、少し寂しく感じます。
近所の人:
「本当に(みまもる君が)ない」
「全然知らなかったのでびっくりしました。家の目の前にあったんですごい愛着があったんでちょっとさびしいですね」
現時点で、みまもる君の撤去後の計画については未定とのこと。
田崎課長:
「みまもる君の意思は私どもが引き継いで、しっかりと交通安全対策を図っていきたいと考えています」
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