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インフルエンザ患者が増加、今年の傾向は?鼻に噴霧 2~18歳対象のワクチンも登場

南海放送NEWS 2024年11月27日 18時31分

秋らしい天気となったきのうから一転、きょうはこの時期らしい寒さに戻りました。寒くなってくると注意したいのが冬の感染症です。

インフルエンザ、県内の今年の傾向と最新の対策法を取材しました。

水口気象予報士:

「日差しが出ると少し暖かいですが、時折冷たい風が吹いて体温を奪われる寒さになっています。皆さんの服装を見ると上着を着ている方もいれば、上着無しの方もいらっしゃいます」

上空に寒気が流れ込み、最高気温がきのうより3℃低い15.5℃と、この時期らしい寒さとなった松山。冬の気候とともに増えてくるのが、“インフルエンザ”です。

おのクリニック 白井信院長:

「月曜日にうちでインフルエンザが4名。きのうも2名ぐらいいたと思いますが数としては多くなく10代の方、子供主体で増えているのかなという印象」

こちらのクリニックではインフルエンザの流行期に入った先月中旬ごろに一時患者数が増え、その後、減っていたものの今月に入り、再び出始めているといいます。中でも、子どもから大人に感染が広がるケースが多いとのこと。

県のまとめでは今月11日からの一週間で全世代で前の週に比べ1.5倍の増加に対し、0歳~9歳のインフルエンザ患者数は2.2倍。その多くがA型だといいます。

白井院長:

「多くに共通するのは発熱、倦怠感、頭痛ということになるかと思います。38℃後半とか39℃超えたりとか高熱という場合がほとんど」

白井院長によると、寒くなったことで部屋を閉め切った状態で暖房器具を使うことが増え、換気が十分行われず感染が広がってしまうと言います。

南海放送

インフルエンザにかかりにくくするために…

白井院長:

「注射じゃないワクチンが今年から日本でも登場していまして」

鼻に噴霧するタイプのワクチン「フルミスト」です。

「鼻の穴に差し込んで片鼻ずつやるんですけどピュッと入れると。すぐできますし、特に鼻が痛いとかそういうような訴えられることはないですね」

フルミストが使用できる年齢は2歳から18歳。副反応として、人によっては熱が出たりインフルエンザに似た症状が出たりすることもあると言いますが…

白井院長:

「結局インフルエンザは換気とかが大事なことからもわかるように、口とか鼻から吸い込んでかかる病気なので、直接的にそこにワクチンで免疫をつけるというのは理論的には理にかなっているかなと思います」

感染を広げないためには、うがい手洗いやこまめな換気など基本的な予防を。そして、感染した場合にも…

白井院長:

「感染を疑ったときには早めに対策。病院を受診することももちろん必要だが、人にうつさないような対策をとっていくということが大事だと思います」

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