今年9月、松山市内のホテルで母親を殺害したとして承諾殺人の罪に問われている男の初公判が開かれました。
初公判で検察は、被告が病気の後遺症などで母親に「死にたい」などと告げるようになり、2人で心中することを計画したと述べました。
承諾殺人の罪に問われているのは松山市三番町の会社役員、山田潤一郎被告(47)です。
起訴状などによりますと山田被告は、今年9月30日の午後7時から午後8時ごろまでの間に松山市内のホテルの客室で、母親の山田妙子さん(76)から承諾を得たうえで首をネクタイで絞めて殺害したとされています。
松山地裁で開かれたきょうの初公判で、山田被告は起訴内容を認めた上で、弁護側は、母親から依頼を受けて殺害した「嘱託殺人」の可能性を指摘しました。
続く冒頭陳述で検察は、被告は病気の後遺症で生活が不自由になったことから、母親に「死にたい」などと告げるようになり、2人で心中する計画を企てるようになったと述べました。
また、弁護側から「どうやって計画を進めたか」という質問に対して山田被告は、母親がホテルの予約やネクタイの準備をしたと話しました。
また事件当日は、母親が「私が先に逝く」と言ったなどと答えていました。
裁判は来月9日に検察側からの被告人質問が行われます。
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