13日夜発生した日向灘を震源とする地震。南海トラフ地震臨時情報の「調査中」が発表されたことを受け、愛媛県内でも宇和島市などで災害警戒本部が設置されました。改めて求められるのは、被害への備えです。
13日午後9時19分ごろ、日向灘を震源とする地震が発生し、宮崎県で最大震度5弱を観測、県内では震度3の揺れを観測しました。
四国電力によると、伊方原発では揺れを感知したものの、運転中の3号機に今のところ異常は確認されていないということです。
この地震で、気象庁は南海トラフ地震との関連について検討する南海トラフ地震臨時情報の調査中を発表。
これを受け、宇和島市は。
中武記者:
「宇和島市危機管理課では職員が臨時に召集され、情報収集にあたっています」
午後10時前に災害警戒本部が設置されました。
宇和島市 赤松芳和危機管理課長:
Q.被害などの情報は?
「そこは入っておりません。まずは国の調査がどのように進むのかという情報収集にあたりながらも、どのような結果が出ても迅速に対応できるように準備を進めてまいりたい」
その後午後11時45分に調査終了が発表されるまで、市は情報収集を進めるとともに、SNSなどを通じ臨時情報の発表について市民への周知を図りました。
赤松危機管理課長:
「本市を含むこの地域は、南海トラフ地震の発生が懸念されている地域でもございますので引き続き、市民のみなさん、地震への備えを継続して高めていただきますようお願い致します」
地震から一夜明け。
街の人:
「アラームが鳴らなかったので、鳴った人は愛媛の防災アプリを登録してる人は(地震が)分かったと言っていたのでそのアプリを登録しました。備えは最低限、水とお米と、家がIHなのでガスコンロを常備置いている感じで」
街の人:
「自分が今備えてないのが寝袋。あれがあるといいかなと。ホッカイロをたくさんそれもまああるんはあるけれど…」
きょう午後、松山市内のホームセンターに行ってみると。
店員:
「こちらが防災用品を取り揃えた売り場となっています」
防災バッグや家具の転倒防止のポール、非常食などの防災コーナーには、取材したおよそ1時間に2組が防災関連の商品を買い求めていました。
こちらの女性は、家族の分も合わせて防災バッグ4セットなどを購入。
買い物客:
「防災のリュックと食べ物とか。自然災害なのでいつ起こるかわからないじゃないですか、起きてもすぐ対応できるようにしとかんといかんなと思います」
こちらの店舗では、去年8月に南海トラフ地震臨時情報が発表された際、例年の10倍ほど防災グッズが売れたということですが、今回の地震ではその時に備えたものもあるからか、今のところ大きな動きはないということです。
今回の地震で県内での被害や、臨時情報などの発表はありませんでしたが、気象庁は、「いつ地震が発生してもおかしくないことに留意し、日頃からの地震への備えを確実に実施しておくことが重要」だと呼びかけています。