アートの話題です。ある「動物」をテーマに、坂雲ミュージアムで今年初めてのイベントが開かれました。今年は巳年ですが蛇ではなく、ある人物に因んだ動物ですよ。
小説「坂の上の雲」の主人公たちにスポット アートイベントを毎年開催
小説「坂の上の雲」の3人の主人公の生誕を記念した、様々なイベントを毎年開催している坂の上の雲ミュージアム。
去年3月には少年時代にいたずらっ子だったという海軍の軍人・秋山真之にちなんでミュージアムのガラスに落書きを。
9月には食いしん坊だった俳人・正岡子規のために大きなお弁当を「紙」で作る工作イベントを行いました。
「デジタル×工作」で新感覚アート体験
そして、今回は3人目の主人公。馬に乗って戦う兵士=騎兵を世界でも指折りの強さに鍛え上げたことで知られる軍人・秋山好古にちなんだイベントが…
坂の上の雲ミュージアム 清水綾乃さん:
「『日本騎兵の父』と言われた(秋山)好古さんに因んで、馬をテーマにしたイベントにしています」
その名も「馬かけるデジタルアート」!工作とデジタルお絵描き。さらに簡単なプログラミングも体験しちゃおうという、デジタルでもアナログでも楽しめる内容です。
参加するのは18人の子供たちと保護者のみなさん!
双子の兄弟:
「小学1年生。楽しそうだから」
2年生と年長 姉弟:
弟「プログラミングとかするのが楽しみ。プログラミング教室1回やったことある」
姉「体験でしょ?」
弟「うん。体験したことある」
春から1年生 女の子:
「きょうランドセル届いた色はブラウン。色々つくるのが楽しみ」
講師を務めるのは、工作とデジタルの専門家です。
工作担当 たまいえりこさん:
「光を通すときれいな工作ということで、黒色の画用紙で作るステンドグラス風の工作と、透明の容器を使って作る立体的な馬の工作をしていきたいと思います」
デジタルお絵描き&プログラミング担当重松宏規さん:
「自分たちで絵を描いてキャラクターを前に映すというのをやります。どうやって動かすかを自分で決めることができます」
タブレットで生み出すデジタルアート空間
まずは「デジタルお絵描き」。参加者は4台のタブレットを使って、思い思いにペンを走らせていきます。
重松さん:
「好きな色で、太さで描いてみましょうか。馬を描いてもいいし雲や草や山を描いてもいい」
それぞれに個性的。みんなが描いた馬。これをどう動かすのかを決める、簡単なプログラミングにも挑戦です。
スクリーンに見立てた壁を、みんなの馬が駆けだしました!
親子:
「ゆっくりゆっくり行きよるねマイペースやね」
中には…
「おにぎり?」「すごい!増殖しよる」
なぜか「おにぎり」も!?
工作した飾りに光を当て 色の変化や影絵を楽しもう
一方の「工作」。画用紙や色えんぴつに加えて透明の容器やカラーセロファンを使って、キラキラ輝く「光の工作」で、馬や雲をかたどっていきます。ここでも、子どもらしい自由な発想が爆発!
たまいさん:
「これ何持っとん?」
男の子:
「ロープ」
たまいさん:
「手綱にぎっとんやね」
たまいさん:
「子供たちは普段馬に注目して作る機会はないと思うんですけど、成功とか失敗とかないと思うので、自分が好きなように楽しく作るのが一番」
子どもをサポートするお父さんも…
親子で参加:
「馬の体ですね、よくわかんないけど作ってみました(笑)ヒヒーン!パカパカ」
男の子:
「これ丸めるのが楽しかった」
Q.馬に乗ってるのは誰ですか?
「ボク」
好古さんもびっくり!…するかもしれない、みんなの自信作!坂雲ミュージアムを、みんなの馬が駆け抜けました。
親子で参加:
息子「めっちゃ楽しかった」
父「ずっとサポートして自分も作りたくなりました」
重松さん:
「頭の中にある描きたいものを試行錯誤しながら悪戦苦闘しながら、思い通りのものを描こうとする姿が印象的でした」
たまい先生:
「たてがみがふさふさしていたり、走ってるように足がまがってたり楽しいお馬さんの作品がいっぱいできました」
子供たちが生み出した不思議なアート空間。好古さんも喜んでくれたかな?
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