「犯行態様は悪質で被害結果は重大である」
おととし、愛媛県松山市内のコインランドリーで女性を殺害した罪などに問われている男に懲役22年の求刑です。
松山市河野中須賀の無職、中川晃成被告(23)はおととし、自宅近くのコインランドリーの店内で松山市久保の中川千代子さん(71)を包丁で刺し殺害したとして、殺人の罪などに問われています。
裁判では、被告の責任能力について精神障害がどれだけ影響していたかが主な争点となっています。
きょうの裁判で、検察側は「動機の形成には仕事をクビになるなど現実の出来事が大きく影響しており、精神障害の影響は小さい」と指摘したうえで「犯行態様は悪質で被害結果は重大」などとして、懲役22年を求刑しました。
一方、弁護側は「善悪を判断する能力に問題はなかったものの精神障害の影響で、行動をコントロールする能力が著しく低下していた」として、懲役10年の判決を求めました。
判決は今月31日に言い渡されます。