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辺野古ダンプカー事故抗議集会 手を挙げて横断「事故起こりようがない」「防衛省の責任」

産経ニュース 2024年7月4日 20時40分

沖縄県名護市の国道で6月、米軍普天間飛行場の辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が死亡した事故と相次ぐ米兵の性的暴行事件を受け、「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」が4日、那覇市の県庁前で緊急抗議集会を開いた。

警備員とともに事故に巻き込まれ、重傷を負った抗議者の女性(72)が所属する市民団体のメンバーが登壇。会場では「許せない!」「新基地建設を急ぐ防衛省の責任だ」などと書かれたプラカードを掲げる人の姿もみられた。

市民団体のメンバーは、集まった参加者を前に「私たちは小学生のように手を挙げ、(ダンプ)トラックの運転手と目を合わせながら確認して毎回(道路を)渡っている。だから事故は起こりようがない」と強調。「ちゃんと安全確認しない限りは絶対に(ダンプカーを)出しちゃいけない」との見解を示した。

現場では、牛歩で抗議者が道路を横断し終わると警備員がダンプカーに合図を送り、1台だけ出すことになっていたが、2台続けてダンプカーを出すこともあり、事故当日は重傷を負った女性とは別の女性が抗議していたという。登壇した市民団体のメンバーは「1台が出て、安全確認もされないうちに2台目も出すことになる。実際にそれで事故が起こった」と訴えた。

緊急集会では、事故で亡くなった名護市の警備員、宇佐美芳和さん(47)に参加者全員で1分間の黙禱(もくとう)をささげた。

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