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鎮静剤「プロポフォール」14日配信の番組で不適切使用か 麻酔科学会が非難声明 

産経ニュース 2024年10月16日 18時34分

日本麻酔科学会は16日、配信が14日に始まったバラエティー番組内で、麻酔に使われる鎮静剤「プロポフォール」を使い、出演者を意図的にもうろう状態にする描写があったと言及し、山蔭道明理事長名で「極めて不適切であり、断じて容認できない」とする非難声明を発表した。

声明によると、全身麻酔や鎮静目的で静脈注射されるプロポフォールなどは呼吸困難になるリスクがある。人工呼吸管理が可能な医療環境で使用されるが、問題の番組では、内視鏡クリニックを舞台に使われたという。

プロポフォールなど静脈麻酔薬を巡っては、副作用として気管支のけいれんや血圧低下などが報告されている。2009年6月に死亡した米人気歌手のマイケル・ジャクソンさん=当時(50)=もプロポフォールなど麻酔薬の過剰投与が死因の1つだったとされる。

同学会は今回の声明でジャクソンさんを引き合いに「適切な医療管理が行われない場合、生命に危険を及ぼす可能性がある」と警鐘を鳴らした。

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